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リプハーゲン: オランダ史上最悪の戦犯のRAINのレビュー・感想・評価

3.7
1944年ドイツ占領下のオランダでナチス親衛隊の保安部のリプハーゲンは言葉巧みに隠れていたユダヤ人を騙し、私服を肥やしてたが…。

実在の人物を題材にスリリングな展開。
個々の登場人物の特徴が非常にわかりやすい。
己が欲望のため、己が家族のため、己が正義のため…。
特にベッチェが印象的。
自分の家族だけは助かっても、自分は自分の罪を背負って裁かれて死にたいという思いの強さを感じた。
戦争犯罪の重さよな。

一方でリプハーゲンの生き方は実に独善的で傲慢で生き恥の塊みたい。
ヤンの正義を貫く生き方は儚げで強い向かい風の中にある松明のようだった。

実話がベースか…当時のオランダの国民だったらどんな生き方が正解だったんだろうか。
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