2020/2/18鑑賞。19本目。
・あらすじ
厳格なユダヤ・コミュニティで生まれ育ったロニートとエスティ。
惹かれあっていた二人を、コミュニティの掟は赦さなかった。
ロニートはユダヤ教指導者の父と信仰を捨てて故郷を去り、残されたエスティは幼なじみのドヴィッドと結婚してユダヤ社会で生きることとした。
月日が流れ、父の死をきっかけにロニートが帰郷し、再会した二人。封印していた熱い想いが溢れ、信仰と愛の間で葛藤する二人が選んだ道とは・・・
・感想
パキっとした画面のルックと多用される美しい引きの絵やピントをぼかした演出方法など基本的に自分の好みな絵作りだった。
その画面に主演の一人であるロニート役のレイチェル・ワイズが映える映える!
レイチェル無双!
「ハムナプトラ」世代の自分は最高でしたね!
ユダヤ・コミュニティという特殊な舞台設定にビックリ。
「肌を露出した服装はいけない」「常にカツラを着用しての生活」「金曜日には大人の営みをしなければならない」等、現実にあるとは考えられない環境で生まれて育ったからこそ生まれる悩みが積もり積もって、様々な葛藤の末ついに爆発した時の感情の躍動をロニートとエスティが表現するシーンは絶品。
そして最後に彼女達がとる選択も独特で考え深い…
この作品の主題は「同性愛」ではなく、同性愛を通じた先にある「信仰」と「自由」についてなのではないかと思いました。