ロニートとエスティ 彼女たちの選択の作品情報・感想・評価

上映館(12館)

「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」に投稿された感想・評価

Hana

Hanaの感想・評価

3.4
ぬっとりめったりしてる映画なので途中で眠ってしまった…というか寝る前に観たのがいけないのだが。
イギリスの霧の描写はどうしても眠りを誘ってしまう。
原題のDisobedience (不服従)を生かした邦題にして欲しかったなせめて…
ユダヤ教といえば、以前ブルックリンのユダヤ街のそばをそうとは知らずに通ったことがあって、あのぴっしりと揃った黒い正装で集団で街を練り歩く姿は何も知らない身からすると少し怖く思えたことを、この映画を観て思い出した。
エスティがかつらを被っているのは既婚者だから…とか、ユダヤ教の知識ゼロで観たけど、宗教勉強してから観たらまた違った感想になるのかな。私が観た段階では2人の選択の意味がイマイチ分かりきらなかった。
エスティもロニートみたいに最初から街を出て行ってしまえばよかったのにとも思うけど、生まれ育った場所に不満があっても離れる選択を出来る人ばかりではないというのは、何も宗教に限った話ではなくて。
経済的にも問題なくて、別に資格もあるからその場所じゃなくても働けて、という状態だったとしても、そこから離れられない人の方が多いかもしれない。それは情ってほどアツいものではないかもしれないけど、それに近いもの。
そんな大人としてはリアルな人間関係を映している映画だと感じた。

追記
https://seiwanishida.com/archives/1468

ユダヤ教正統派について書いていて面白い
ブッチ

ブッチの感想・評価

3.4
ダブルレイチェルが綺麗だった。
が、結局何がしたいのか分からなかった映画だった。
毬藻

毬藻の感想・評価

3.5

あまりにも閉塞的で厳格なユダヤ教のコミュニティーに映画と言えど衝撃だった。

彼女たちの、或いは3人の選択した先に光があることを願いたい。


それにしても、ダブルレイチェルは美しすぎた。
とら

とらの感想・評価

3.3
ダブルレイチェルがどっちも綺麗かった。
父からの赦しがテーマ
slv

slvの感想・評価

3.6
残念ながらあまり引き込まれなかった…。そしてわりと静かに進むお話なので、途中で睡魔と闘った。。

悪くはないんだけど、登場人物たちの関係性や心情が描写不足で解りにくいなぁと思った。

ロニートとエスティとドヴィッドの3人の過去に於いての関係も、ロニートと父との関係も、過去にロニートが突如故郷を捨てて去ったという経緯も、現在の会話から想像は出来るけれども、はっきりとは描かれないので今一つ解りづらい。

そのせいで、再会したことでそれぞれが抱える苦悩や葛藤といった心情もまた、さほどリアルに伝わってこないのが残念。

女性同士の愛をテーマにした作品はこれまでにも幾つか観ているけど、この作品はちょっとエモーショナルさが物足りない気がした。

とは言え、Wレイチェルの熱演は見事だったし、映像も綺麗でハッとするような美しい場面もあった。

だけど、ラストは複雑に絡み合った関係性のケリのつけ方が、私的にはあまり納得出来るものではない気がして、ちょっとモヤモヤ感が残ってしまった。

ロニート、エスティ、ドヴィッド、それぞれの選択。
あれが一番良い形なんだろうか。。

そしてエンディングで流れてきたキュアーの『Love Song』は、凄く思い入れのある大好きな曲だけれども、この作品の余韻には何となく合わなくて、唐突な感じがしてしまったのも残念。

このレビューはネタバレを含みます

この映画は『選択の自由』だけじゃなく、
『自分らしく生きるとは』がテーマなのかなと思いました。

選ぶ自由さえなかった若い2人。
時が経ち、お父さんの死によって
封印していた本当の気持ちと向き合おうと動いたエスティ。
逆に、新しい自由な人生を送っているように見えるけど、帰る事で封印した気持ちが蘇る不安に悩むロニート。
とても対照的な2人の揺れ動く心が自然に伝わってきて、気が付いたらあっとゆーまにエンドロールでした。

あんなに宗教・古臭いコミュニティに縛られてたら、NYに逃げられて良かったね!って心から思う。
一方エスティにとっては居心地が悪いのはコミュニティと言うより自分の心だったんだろうね。。

恋愛と言う自由だけじゃないテーマに気付いた時に、オープニングのお父さんの最後の説教(ユダヤ教ではなんて言うんだろ?)に、
観てる私達がはっ!っとさせられると同時に、
打ちひしがれ震えて思い悩んだドヴィッドも、その教えに気付く。
私は、お父さんは晩年
本当はロニートを理解し受け止めようとしていたのではないかと感じました。
そしてこれからのドヴィッドも。。

私はラストの3人の選択を尊く感じました。
宗教やコミュニティに縛られて生きて来た者たちが、そこを超えた『自分らしさ』と『信仰』を見つけた先の『選択』。

人生って自分の思うまま感情のまま生きるなんて出来ないのは、大人になって薄々気付いている私ですが…
こうして自分の生きる道を選択した3人を観て、私も考えなきゃなーと、思った次第です。
あと、恋愛だけじゃなく悲しみでもなんでも、
どう思われようと一度は感情剥き出しで自分と向き合うって大事ですよねーって、改めて思いました。

とにかく2人のレイチェルが美しく、体当たりの演技に芸術作品を観てるようでした。
なんでこんなに若く輝いてるのー!?

ナチュラルウーマンの時のように、
胸が締め付けられるような事があまりなく観れたのが尚良かったです。
恋愛対照が女性だったとかじゃなく、
心から愛した人が女性だった。
世の中では理解されても、育った環境が許してくれなかった。
そんな2人のこれからのストーリーも観てみたいと思いました。
じゃく

じゃくの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

■演技 0.8

■ストーリー 0.9

■演出 0.7

■気づき 0.9

■個人的な思い入れ 0.8

合計 ★4.1

■感想

ここ最近見た中で、最も個人的な映画。

追記20200322

女性同士の恋愛の映画だと聞いて、なにはなくとも見に行ったら、映画全体が自分へのメッセージのように思えて、「とても個人的な映画だな」という感想に落ち着いた。

とても個人的、というのは、私が同性愛者で、そしてこの映画が同性愛について描いた映画だからじゃない。
私の人生におけるささやかなテーマが「思考停止しないこと」「当たり前を疑うこと」にあるからです。

それでも、最初はロニートに感情移入しながら見ていた。堅苦しいことは大嫌いだし、令和にもなって(2,3年くらい前の設定だろうけど)、まだ「人生に結婚ありき」と思ってる価値観にもうんざりするし、久々に会った好きな人はしおらしく男の隣に収まっているし、(どうやって彼女をここから連れ出せるだろう)(夢物語と分かりつつ)と、そう考えていると思う。

それに、ドヴィッドの態度にも中盤ではだいぶうんざりしていた。すぐ大声出すし、外では「うちの家庭では問題ありません」みたいな顔して勝手に物事を決めて進めようとして。

この映画が私にメッセージを与えてくれたのは、最後、そのドヴィッドが「決断」を見せてくれたところ。あそこで、彼の姿に殴られたような気持ちになった。

ロニートにもエスティにも自由を与え(もちろん自由は与えられるものではないけど)、そしてロニートを父親の確執から救い出そうとし、自分が学び仕えてきたユダヤ教の可能性をも広げようとする。
※ユダヤ教については何も知らないので、私がそう思っただけです。

天使でも獣でもなく、人間に与えられた自由と選択、そしてそこから導き出される決断を彼が率先して見せてくれたことで、彼女たちふたりも、しっかりと自分の道を選び取れたのだと思った。

あのコミュニティでは、
「女は結婚すれば苗字が変わり過去が失われる」
「そんなことはない」
という会話と、ロニートに対して、
「あなた自分の名前に誇りを持っていないの?」
という二つの会話が同居する。
誇りのある自分の名前が変わったら、それは過去が失われるというのに近いんじゃないんか、おい。と胸倉掴みたくなるような会話。

ユダヤ教の教えがあり、習慣があり、そのもとで暮らす人々は、果たしてその習慣が「なぜあるのか」「なぜそうなったのか」思い返したり、立ち止まって考えてみたりすることがあるんだろうか?
そしてそれは別に宗教関係なく、世の中にある全ての「当たり前」とされている出来事に対する問いかけにもなる。
その中でドヴィッドは、妻を友に奪われそうになる最中、自分が従い仕えてきた教えのなかで、思考停止せずに考えて、彼女たちに言葉を送った。

どんな状況でも、思考停止せずに当たり前を疑うことが、人を救うことに繋がるんだと、あらためて思い知らされた。

そういう意味では本当に、半径3メートル以内の映画だった。



それはそれとして、ロニートとエスティは出会った瞬間から何も止められてなかったし、少しも怯まずにお互いを求めあってて笑った。

ロニートがカメラマンだと知った瞬間「レズビアンのキャラにありがちな奴~~~~!」と思ったし、「たばこくわえた彼女のこと撮る奴~~~~~!」ってなって、とにかくあそこらへんは楽しくて笑いが止まらんかった。多分笑ってたの私だけだったんじゃないかな(声には出さなかったけど)。
まっさらな目で見て欲しい映画。
これから先何度か見る予感がする。
戒律と言う、抑圧と解放
に、折り重なる、
切り分けられない、愛情

それは異性、同性の愛情だけでなく、家族、師弟の愛情の矢印にも符号していて、重く心にのしかかった。
MALPASO

MALPASOの感想・評価

4.0
『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』

監督は「ナチュラルウーマン」アカデミー外国語映画賞を受賞したチリのセバスティアン・レリオ監督。

主演は二人のレイチェル。
レイチェル・ワイズ演じるロニートとレイチェル・マクアダムス演じるエスティは、ユダヤの小さなコミュニティで許されぬ関係だった。
大人になって、エスティは結婚。父の死をきっかけにロニートが数年ぶりに帰郷し・・・。 正直言うと、僕は同性愛やゲイということが理解できない。でも邦画とそれぞれだから、まあ自由にやればいいと思うし、自由は守られるべきだ。
LGBTに理解をとか言うけど、綺麗事でわかったようなことを言う人も本心はどうなんだろう。

この映画は、同性愛と宗教が絡み合う。ほぼ無宗教な自分は、宗教も同じくらい理解できない。

こういう映画を観る度に、少しずつ理解できるようになっていく気がする。素晴らしい映画。

マクアダムスは完全ヌードでワイズは抑え気味なのが気になった。
kangaroo

kangarooの感想・評価

4.0
原題のDisobedienceのパワー感が1ミリも伝わらない邦題
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