三上マナ

アラジン 新たなる冒険の三上マナのレビュー・感想・評価

アラジン 新たなる冒険(2015年製作の映画)
3.3
パリの雪のクリスマスの日に、灼熱のバグダッドを舞台にしたアラジンの物語というチグハグな組み合わせからしてシュールなのだが、「これは笑かそうとしてるのか」「それともマジの真剣なのか」「そのシーンいるのか」区別のつかない思い切りの良いネタが随所随所に盛り込まれており、非常にくだらないが、悔しいことに面白い作品である。
御伽噺に現代的なコメディを無遠慮に混ぜているので、全体のテンポはガタガタで継ぎ接ぎ感は否めないが、全編1時間45分それをやりきったことで逆に清々しいとすら思える。一応の悪の親玉であるはずの大臣のザコっぷりが謎の満足感に拍車を駆けている。ある意味秀作
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