アジアンテイスト炸裂な超骨太アクション映画。原題は「SPL 2」！
とりあえず邦題付けた方。トニージャー兄貴出てるからって安易に「マッハ」付けるの止めませんかね。紛らわしすぎる。原題「トムヤムクン2」が邦題「マッハ！無限大」になった悲劇再びか。モンハン実写版の邦題は「マッハ・ハンター！」等にならずに一安心。
邦題問題はともかく、内容は大満足。銃・ナイフ・徒手空拳、どのアクションも一級品。特に兄貴が見せる“いなし”の体さばきは芸術的な綺麗さ。
長回しの使い方の巧さも褒め称えたいところ。二階からの落下、あるいは上昇を一つなぎで見せてくれるのは嬉しかった。
ラスボスとなるマックスチャンの“強さ表現”の上手さも凄かった。前半の乱闘シーンで驚異的な格闘術を見せることで、主人公二人が束になっても勝てないんじゃね...？と思わせる程の説得力が生まれていた。あんなパワフルな刑務所長がいるかよ！デスクワークしてる場合じゃないよ！というツッコミは無粋。
ノイズになるショボいCGが数カ所、御都合主義過ぎる脚本等の気になる点はある。でも本作のアクションは、それらの欠点を帳消しにできる程のレベルに達していた！御馳走様です！
余談ながら、インテリ風病弱キャラ(坂本龍一に滅茶苦茶似てる)の吹替を小山力也が担当していたのは新鮮だった。パワータイプ以外の役は珍しい気がする。
あと“スマホの電波を取る為、超必死に刑務所を駆けずり回るウージンの顔”が面白すぎる。真面目で大迫力なシーンなのに笑っちまった。
