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咲 Sakiのpenのレビュー・感想・評価

咲 Saki(2016年製作の映画)
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原作アニメ前章のドラマほぼノータッチ、麻雀知識もうろ覚え状態。
原作重視と思しきビジュアルやキャラクターに最初は面食らったものの、それに慣れれば麻雀に青春を賭けた女子達の心理戦と個性(むしろ特殊能力か)を活かしたバトルを楽しめた。

居場所の無かった少女が麻雀を通じて仲間となる麻雀部の面々と出会い、自分の居場所を見つけていった……というドラマが各登場人物の背景にあることが明らかになっていくので、全員が主役の映画になっている。描かれた物語が頭の中に残ったまま見る戦いには正直感動した部分もあった。

カメラは時に戦う女子達の顔を撮り、時にロングショットで仲間同士の関係性を立ち位置で映す。過去パートは光を強調していて、全体的に映像が印象的だった。また、手を握り合う、拳を振り上げるというような友情描写は、萌えと燃えが同居していて良い。

『ちはやふる』で広瀬すずがその魅力とエネルギーを爆発させたように、
『咲』の浜辺美波の真っ直ぐな瞳の力強さと透明感の破壊力が凄まじい。ここも一見の価値あり。
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