カフェポタリスト

ザ・コネクションのカフェポタリストのレビュー・感想・評価

ザ・コネクション(1961年製作の映画)
3.0
チェットベイカーからジャズとヤクつながりでもう一本。

ジャック・ゲルバーの舞台劇の映画化。
1960年代初頭のニューヨーク、あるヤク中の男の部屋に、同病者が集まってくる。どうやらこの部屋が麻薬の受け渡し場所になっているようだ。
男が蓄音機を持ってきてSPレコードをかける。
ヤクを待ちながら、Jazzファンお待ちかねのジャッキー・マクリーン、フレディ・レッドらが演奏をする。
演奏の合間にひとりずつ想いをぶちまけるが、中毒症状なのか支離滅裂。
さらにその様子を撮影するという監督とカメラマンも加わるが、結局全員がヤクを打つ。
最後は再び蓄音機の男が現れ、チャーリー・パーカーのSPをかける。

一見、アドリブで撮られた前衛劇のようだが、実は綿密なシナリオ通りに撮られたという。面白い映画ではないが、麻薬中毒者を正面から捉えた画期的な作品ではある。マクリーンらが演奏をするJazzも素晴らしい。