永瀬は年齢を経ても彼らしく、今も多くのパラレルワールドの永瀬を生きている。
その姿勢たるや、尊敬します。
一方で、そんな永瀬のアクの強さが観る前には不安材料でしたが、そんな心配をよそに彼を丸ごと作品内に包み込む河瀬監督の大きさには、改めて脱帽です。
主演女優は、あらゆる形容詞を必要としないくらい良かった。
台詞を発しない事の難しさたるや‥。
河瀬組は相変わらず、撮影が素晴らしい。
このロケ地と明るさでこの被写界深度ってどんだけ‥。
スタッフには脱帽する。
コマーシャルにおもねないデリケートな信念を通し切る脚本も見事。
デリケートなシーンでポップコーンを食べながら見る人には伝わらない作品ですよね。