(2017年製作の映画)

上映日:2017年05月27日

製作国:
  • 日本
  • / 上映時間:102分
    監督
    河瀨直美
    キャスト
    永瀬正敏
    水崎綾女
    藤竜也
    神野三鈴
    白川和子
    大西信満
    大塚千弘
    小市慢太郎
    早織(小出早織)
    堀内正美
    あらすじ
    単調な⽇々を送っていた美佐⼦(⽔崎綾⼥)は、情景を⾔葉で説明する、視覚障碍者向けの映画の⾳声ガイドの仕事をきっかけに、弱視の天才カメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出逢う。美佐⼦は雅哉の無愛想な態度に苛⽴ちながらも、彼が撮影した⼣⽇の写真に⼼を突き動かされ、いつかこの場所に連れて⾏って欲しいと願うようになる。命よりも⼤事なカメラを前にしながら、次第に視⼒を奪われてゆく雅哉。彼と過ごすうちに、美佐⼦の中の何かが変わり始めるーー。

    「光」に投稿された感想・評価

    正直、河瀬直美監督作は敬遠してたのですが…。ごめん、平謝りなり。
    思ってた以上にシンプルで、難解でもなく、見易かったです。2人の背負ってるもの、断ち難い想いが伝わってきて、切なくも苦しくもなりました。また2人の関係の変化が何と言うか、とても自然で。劇中の映画も効果的でしたね。音声ガイドというのも、恥ずかしながら初めて知りました。

    そして主演2人がとてもよかった!女優さんは等身大の若さがあって、リアルにも感じました。しかし何と言っても永瀬正敏の色気たるや…!こーんなに色気あったっけ?とドキドキしてしまいました、ハイ。しんどくなりがちなキャラクターを過剰になりすぎず演じる点もすごくよかったです。

    これまでの光と、これからの光。中森の最後の台詞に仄かな光を感じつつ、余韻が後を引く作品でした。
    big1PATRA
    3.6
    水崎綾女さんの呟くような喋り方が好き。
    永瀬さんは目が見えるように見えない。
    natsu
    3.3
    形に残らないものは美しい。
    命は永遠じゃないから美しい。

    わたしが生命というものに惹かれるのはそういうことなのかな。


    今見えてる景色、聴こえてる音、すべて永遠じゃない。
    いつまでも見えるとは限らない。
    聴こえてるとは限らない。

    生きるってそういうことかな。
    まー
    4.0
    途中まで主人公に(1ミリも乗れねぇ、なんだこいつ、ちゃんと仕事しろ小娘が)と思って観てたら、それも監督の掌の上だったというね。恐れ入りました。
    眼鏡をかけた女性モニターの方は役者さんじゃないですよね?あの方の映画に対する想いに共感。見えないからこそより世界に入り込む。映画の音声ガイドがあるなんて知らなかった。大変だし、表舞台には出てこないけど、世界を作るんだよなー。すごいことだよ。
    みえるもの、きこえるもの、表情、視線、声、すべてが素晴らしい表現ばかりでした。

    色々な光に溢れた映画でした。
    マミコ
    3.0
    期待して見ちゃうと満足感は低いかもしれないけど、何度も流れた涙が事実。
    何でかわりとボロボロ泣いちゃった。

    視覚障害者のための音声ガイドを作る仕事が珍しくて興味深かった。
    正直考えたことなかったもんな。

    見て良かったです。
    MAKO
    4.0
    視覚障害者向けの音声ガイドがあることは知っていましたが、どういうものか知らなかったです。この映画を観て大変な作業を経て作られていることが分かりました。 

    音声ガイドを作っているシーンは多分アドリブじゃないかなと思いました。すごく自然で。 
    演技の部分とアドリブの部分のバランスが良く、時にドキュメンタリーのようでした。 

    視覚障害者の方々に映画をいかに分かりやすく想像させられるか、何度もガイドを作り直し視覚障害者の方にもその都度聴いてもらい意見を聞く。根気のいる作業だと思いました。聴きやすく耳馴染みのある言葉を探しガイドを作る。 
    健常者は台詞がなくても役者の表情や態度、背景描写などからでも感じる事ができるけど、視覚障害者はそれが出来ないから音声ガイドに頼らざるを得ない。 
    だから音声ガイドを作るのはとても難しい。まず自分の主観でガイドは作れない。主観はその人の見方で万人と同じではないから。それに描写を説明し過ぎてもいけない。間も大事。考える間がないと解りづらくなるから。 


    その仕事をしている美佐子と弱視のカメラマン雅哉との出会い。最初は無遠慮に美佐子のガイドに意見を言う雅哉にイライラしてしまうが、雅哉の事を知るにつれ好意を抱いていく。 
    そして音声ガイドもよりよい物になっていく。 
    劇中の映画のラストをどうするか悩み、考え、そして素敵な映画が出来上がる。 

    永瀬正敏の演技が素晴らしかった。弱視だから少しは見えるけど段々と見えなくなっていく様が胸を打ちました。 

    多くの人にこの映画を観てもらい、音声ガイド付きの映画が多く普及されたらと願います。 
    視覚障害者の方々にも多くの映画を楽しんでもらいたいと思いました。 
    とても良い映画でした。
    執拗なまでの顔(というか目)のアップ。角質層まで見えてます!それに耐えうる水崎綾女さんのお美しさがやばい。こんな女優さんいたんですねー。水崎さん発見できただけで僕は満足です(笑)。

    内容含め感覚で見るとかなり良作だと思う。突っ込みどころも色々あるけれど、繊細な作品。かなり見る側に委ねられている感じかな。
    chappy
    3.5
    目が見えない人の気持ち、見えなくなっていく人の気持ちが映画の音声ガイドのレビューを通して丁寧に描かれている。
    見えない人の気持ちを考える、作品の質を損なわない、映画の音声ガイドという仕事そのものの難しさがよく伝わる映画。
    setsuO
    4.0
    本当に河瀬直美という監督は
    なんて繊細な映画を撮るのだろう。。
    こんなに丁寧で、綺麗で、そっと光が差し込むような、じんわり心が豊かになる映画は河瀬直美監督の色だなぁ。。としみじみ。

    視覚障害の人、そこに手助けをする人。
    後者は目が見えない人の想像力を想像し、言葉で世界観を伝える。
    その中で、『してあげる』が 「押し付けがましい」になり、
    サポートしてるはずの『言葉』が「世界観を壊す」になってしまう。
    そのやりとりはまるでNHKのドキュメンタリー番組を見ているように生々しく、リアルだった。
    あの一つ一つの言葉が台本だとしたら、監督はどれだけの時間を費やし、どれだけの視覚障害の方々と対話をしてきたのだろうと思う。ただそれは出演されていた役者さんたちも同じことが言える。

    特に永瀬正敏さんは凄い。全くお芝居の要素がない。まるで本当に目が見えない人のように自然に、中森という人物を演じていた。一つ一つの仕草や薄れつつある視力に恐怖を感じる表情に、自然と涙がこぼれた。

    水崎綾女さんはあんなに顔のアップになってもずっと見てられる、とても美しかった。
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