「想像力」という台詞がキーワード。
己の人生における「光」を失っても、それはまた異なる方向から差す、ということだと解釈しました。
映画全体の境界線がぼやけていて、役者も台詞もストーリーも、自己主張せず混ざり合ったような撮り方が、知らず知らずに観客に想像力を働かせることを強いているのかなと。
考えれば考えるほど、とても論理的に作り上げられていて、河瀬監督に感服します。
ただ文学ならそーいう作品が最高なんだけれど、映像を伴う映画だとそれ以外の要素によって実際の人生と地続きにしたり、あるいは全く別の世界にしてしまったりしてないと、大きな感動は感ぜられないな、ボクは。