目を閉じて はじめてみえる景色があることを 忘れないでいたい。
見ること は ただの行為であって 見る=感じる ではないということ。
見えないから感じないわけじゃない。見えないからわからないわけじゃない。見えないから人を好きにならないわけじゃない。各々の受けとり方があって その胸のうちは 思いもよらぬ考えや可能性を秘めている。
音声ガイド なんて難しい仕事なんだろう。普段何気なくみている映画のワンシーンの情報量の多さたるや、、、目で見えていたって 作り手の意図をすべて受けとることは出来ないし 勝手にみている気になっていること 意識せずとも感じ取っていることがあって それらを客観視して 空気感や間を壊さず 言葉にしていく。
そんな 馴染みのない難しい職業がために 主人公の幼さや拙さが悪目立ちしてしまって 彼女の成長を穏やかに見守ることが出来なかったのが本当に残念。
ジャケットになっているシーンはいらないと思っていたけど 恋とか愛とかじゃなくて ただその人を欲する気持ちの現れなんだとしたら それもいいのかもしれない。
何はともあれ永瀬正敏の演技の説得力が凄まじい。
