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gifted/ギフテッドのesoRaのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.0
試写会にて。

ありきたりなストーリーなんだけれどやっぱり感動してしまう。
冒頭のテンポが若干早いように思えたのですが、必要なポイントを拾わせるのが巧いなぁと感じました。
その後も大きな波はありませんが無駄もなく、あっという間の101分間に、けれどしっかり引き込まれていました。

今回印象的だったのが、メアリーから気持ちを吐露することはあっても、大人から「メアリーはどうしたい?」という問いかけがなかったことです。
丸っきり大人のエゴの中で振り回される子供という図がリアルで心が痛かったです。

役者陣も本当に素晴らしかった。
フランクとメアリーの空気感は本当の親子のよう。クスッとなるような言葉のやり取りや、自然な触れ合いが観ていてとてもほっこりしました。

子育てに正解などないのでしょうが、どんな才能を持っていようと、愛し愛されることを学ぶことは大切で、大人だって時には間違いながら、一緒に歩んでいくことの尊さを目の当たりにしました。
とても良い作品で私は大好きです。
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