MARINA

gifted/ギフテッドのMARINAのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.5
クリス・エヴァンスがキャップと全くちがう人みたいだった。全然、違和感がない。
「訳あり独身イケメン」ね、うんうん。


超キュートで超天才なメアリーは、とにかく可愛いしずば抜けて頭がよく、さらには歳上の男のにだってひるまずに正義を貫く、大人びた7歳。

でも、そんな彼女はちゃんと子どもっぽい!そこが、特別な魅力をさらに際立たせるポイント。


片目のジンジャーキャット、人情味あふれる隣人のロバータ、(時には喧嘩もするけど)大好きなフランク。彼らとの生活は、メアリーにとってかけがえのないもの。
私もそんな人たちがほしかった。
子どもたちに安心してもらえる、揺るがない愛情を持った大人に、いつかなりたいです。


教育、養育の正解を見つけるのは本当に大変なことだなあ。人生に間違いなんて、無いわけだし。

私には天才を活かすためにベストな方法なんてわからないけど、その一人ひとりに合う環境があることや、それぞれの幸せがあることはわかる。
そして、お祖母様の言うこともわかる。フランクの気持ち、不安も痛いほどわかる。


亡き母やお祖母様の秘密はショックだったけれど、この物語の方向を決定的にしていてすごいと思いました。親娘関係は非常に難解だ。つらい。

メアリーと対等に話せる、フランクの存在は大きい。『天才だから』『子どもだから』そんなフィルター無しに、かつ、「親」としてバランスのとれた感覚で「娘」と接するのは、簡単に見えて難しい物事の一つだと思う。友だちみたいな気さくさもあるのが、素晴らしい。


病院へ行くシーン、終盤に向けてのシーン
とても感動した。ガンガン歌って踊ったり、猫をいっぱい連れて帰るのもよい。ピアノも象徴的。「我々は本心と違うことを言う」。


メアリーのおかげで楽しい人生を送っている。フランクのおかげで楽しみのある人生を送っている。気付けばそれは愛です。


「一番大切なのは愛する才能」だと、そのとおりだと思う。
人に、人生に、みんな必死で向き合ってる姿はかっこよかった。

誰かをきちんと心から愛せる自分に、誇りを持って生きましょう。
MARINA

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