エンガワ好き子ッティ

プリーズ・セイ・サムシングのエンガワ好き子ッティのレビュー・感想・評価

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0と1で表現される世界、記号っぽく無機質で、伝統的な(?)近未来SFな世界感。シーン変わりに常に挟まれるカラーバーは、続きに興味を持たせる効果がありました。

この猫とネズミの住む世界、外はいつも前屈みにならないといけないくらいの強風で、ゴチャゴチャのネオンの街の中、猫はいつも前屈みで徒歩で職場に向かうんです。ここ良かったです、この心象風景には個人的に共感の嵐です。
そして、風はドットで表現されていて、アナログテレビ風にインターレースが時々ぶれます。
カラーバーや砂嵐、巻き戻しと再生、タイムコードなど、アナログテレビやVHS風な演出で作品は構成されています。
ストーリーには特に着目してないんですが、この監督の表現方法や演出のセンスにはとても惹かれたので関わったのを漁っていきます。