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ユリゴコロのTAKAのレビュー・感想・評価

ユリゴコロ(2017年製作の映画)
4.2
2017-173-133-040
2017.10.19 梅田ブルク7 Scr.4

・静謐なる狂気、映すスクリーン。
・「あなたの優しさには容赦がありませんでした・・・」
愛は美しく。
(追記。)
・大藪春彦さん。

「あなたの優しさには容赦がありませんでした・・・」

ある日、父の家で古いノートを見つけた松坂桃李。
そこに記されていたのは・・・

ノートに記された物語の主人公はサイコパス。
その狂気の半生を描く追想パート。
吉高由里子がドン嵌まり!( ̄▽ ̄)b!

内面に隠された静謐なる狂気
静かに落ち着いた画面のトーン
鑑賞空間と映像とを貫く仄かな緊張感が堪りませんでした。

そして吉高由里子と松山ケンイチの出逢い。

「あなたの優しさには容赦がありませんでした・・・」

奇跡のような優しさ。
ナイーヴで何か過去を持つ青年。
松山ケンイチもドン嵌まり!( ̄▽ ̄)b!

徐々にヒトの心を持ち始めるサイコパス。
だけど・・・

2人が結ばれるシーンは美しかった。
とても(^_^)

追想パートが終って現代、松坂桃李の時代に。
急転直下の展開になります。
ネタバレになるので詳しくは書けないのだけど・・・f(^_^;

前半はサイコパスのストーリー。
そしてエンディングはファンタジーで幕を閉じたかな。

・・・そんな風に感じました。

完成度の高い、独特な雰囲気のある作品だったと思います(^_^)

まぁ、後半の展開をどう思うかで評価が分かれる作品かなとは思うけれど・・・

俺はエンディングをファンタジーとして理解したので、ギリでセーフかな?(笑)

俺は好きな作品でした。
観に行って良かったです(^_^)

追記。
・松坂桃李、清野菜名、木村多江、佐津川愛美、他のキャストも熱演素晴らしかったです(^_^)
吉高由里子の子供時代の子役も。
特に印象に残ったのは、佐津川愛美さんかな。誰だか分からなかった。知ってる女優さんだとは思ったけれど。
木村多江さんも流石の迫力!売れてる訳だよねぇ~(* ̄∇ ̄)ノ
清野菜名さん。出てるの知らなかったので、得した気分!( ̄▽ ̄)b!(笑)
・松坂桃李の、自らの衝動をああいう風に解釈するのは・・・
う~ん、どうなんだろうね?

・2人が結ばれるシーン。
本当に美しかった(^_^)
美しかったんですけどね。
松山ケンイチが吉高由里子のバストを不自然に隠してる姿が引っ掛かりました。
違和感を感じたってか。
だったら、ベッドシーンをカットすりゃ良かったのに?って。
い、いや、見たかったって言ってる訳じゃないですよ!( ・`д・´)キリッ
ホ、ホントですよっ!?(;´゚д゚)ゞ
完成度の高い映像構成がいいと感じてたからかな。
なんか気になっちゃいました。

・本作を観ようと思った動機は、
予告編にもあった、本レビュー冒頭のモノローグが気になったのと、
原作が大藪春彦賞受賞作品だから。

大藪春彦さんは、俺の人生のバックボーンになってる大切な方なのです。
まぁ、内容的には、大藪春彦さん?って感じが無くもないのですが(苦笑)
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