Ryan

新仁義なき戦い 組長の首のRyanのレビュー・感想・評価

新仁義なき戦い 組長の首(1975年製作の映画)
3.5
殺るか、殺られるか。



ストーリー
昭和43年・北九州。地元の2大組織である大和田組と共栄会は、覚醒剤密輸の利権をめぐって争い合っていた。大和田組の幹部は、渡り者のヤクザ・黒田を使って共栄会会長を殺すが…。


主演 菅原文太
監督 深作欣二


やっと広島弁に慣れてきたのに…。

前作から大きく変わり、九州を舞台に新たな物語が始まった。
アクションシーンは迫力があるが、面白いことに、なかなか弾が当たらない。
それが妙におかしくて、トムクルーズ映画って最強だなと。

割と物語は今までの踏襲が大きいように見えた。前半の刑務所のシーンは「日本でもやはりこういった行為があったんだな…」的な驚き。
しかし、どうも物語に斬新さや画期的な意図は感じられなかった。あったとしてもキャストなとは従来と似たようなものだし。
カーアクションと山崎努がよかったくらい。

聞いていた通り、山崎努が凄い。
めちゃくちゃ良い演技。
あの気だるげで眠そうな目。ヒロポンをやってそうなリアリティがあった。

この映画何故か余韻が凄く感じられた。
これまでの"広能"ではなく"黒田"として新たなキャラクターとしても面白かった。
Ryan

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