アウトレイジ 最終章のさゆりんごパンチのレビュー・感想・評価

英題がOutrage Codaなのは、ソナチネを意識してのこと？
ソナチネが、静かに漲っていくテンションを最後で一気に切断し、解放するような映画だとすれば、本作は老い、病、疲労で弛んでいく糸をダメ押しで切り落とすような映画。
アウトレイジ1,2作目にあったような映像的なリッチさと、ソナチネの引き算の美学の折衷、あるいは中途半端。
良くも悪くも、北野作品でこれほどいたたまれない気持ちになったことはない。