ぴっち

名探偵コナン から紅の恋歌のぴっちのレビュー・感想・評価

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コナン映画としては13年の「絶海の探偵」以来の傑作。平次と和葉を中心に据えることで東京の事情を劇場版に持ち込まなくて済む事情は歴代同様、加えて子供向け、大人向け、推理、アクション、爆破、ラブコメの比率が歴代最高と言っていいほどの絶妙なバランス。脚本が「福家警部補」シリーズの大倉崇裕に変わったことも大きいが、それ以上に演出や編集が優れているように思えた。ツッコミどころは個人的には30箇所近くあったが(「ちはやふる」を観てる人は多分怒る)、そこを含めて映画館で楽しめるように設計されていた。地方のシネコンで観たのだが、土曜の夜とはいえ「君の名は。」並に人が入っていた。70億行くかも。

個人的にはラブコメ成分が多いこと、灰原の登場が少ないこと(でも存在感はたっぷり)が残念なものの、ラストの流れは圧巻。カメオ出演としては宮川大輔の棒読み、「カルテット」のサイコパスこと吉岡里帆の役柄のキチガイっぷりなど、ネタがてんこ盛りなのも最高。クレジットの「In memory of 古内一成」には泣いた。
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