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名探偵コナン から紅の恋歌のmigのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

コナンを映画館で観るのは小学生ぶり…?!衝撃。
原作はとびとびに読んでて、アニメもまあそこそこは見てて、でも最近の展開には全くついていけてない程度の知識。
平次と和葉のカップル(というか和葉)がすきなので(2人の出てくる話はだいたい見てる)この映画とっても楽しみにしてました!

2人の恋愛模様が見れて嬉しい…というのは勿論なんだけど、それよりも、映画全体の脚本の巧みさにとっても驚きました。
開始30分で「クライマックスかよ!?」と思わすほどにド派手にビルを爆破させるところでもうハートが完全に掴まれた。吹き飛ばされて平次にキャッチされたコナンくんのように…。

そんな爆破のあと、ちゃちゃっと人殺しの犯人を見つけ、ちゃんと眠りの小五郎もして(隠れてるのがバレそうになるのもしっかり見せ)、「えーっ、平次の許嫁?!」みたいなラブコメもしっかり進め、今作のモチーフである百人一首にからめた恋バナもばっちり済ませ(平次と和葉以外のカップルもきちんとフォロー)。隙がないまままた爆破させまくってバイク飛ばしてクライマックス(しかもちゃんとグッとくる)。
思い出せば思い出すほど「足りなかった」要素が見つからなくて脱帽する。

やってることも話も詰め込みすぎではちゃめちゃなんだけど、全然破綻していない(ように感じる)のは、名探偵コナンという作品がいままで築いてきた土台があって、しかもそれが今や日本の常識になっているから…。『コナン』じゃなきゃできないスペクタクルなんだ、これは…!と感動しきりでした。すごいもん観た。


ここからは好みに偏った話ですが、クライマックスで平次と和葉がバイク乗って跳ぶ直前、平次が一番カッコよくいい声で囁いたのが、愛してるだ好きだ守るだそんな言葉じゃなく「殺すで」だったの最高でした。ああ〜関西の人間だ、と思った。ほんとうに好きな人にしか言えない言葉…

関西人で良かったと思いました。
服部平次と遠山和葉は関西の誇りです。
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