漆黒堂本舗

拷問男の漆黒堂本舗のレビュー・感想・評価

拷問男(2012年製作の映画)
3.5
晴れた休日の昼下がりにほろ酔い気分で鑑賞するにはチョイきつかった。
愛する娘を殺されたパパが独自に犯人を捕まえて復讐するお話。
犯人クズ過ぎて、どんな目に遭わされていてもアララ〜と思わされる程度なのが有り難い。
その道wwの専門家のアドバイス通り、痛みに慣れていく様子が興味深い。初めの頃は傷口を焼かれただけで絶叫(声出せなくされてるけど)してたのに。
その点で胸糞とか鬱とは違う作品。
最後は「よく踏みとどまったね」とパパの肩を叩いてあげたくなる。
自分の中にも眠っていた残虐性と向き合った末に人間でいること、「果てしなく」ジョージアの父親であることを選択したのだから。
邦題が良くない。
そりゃあ、犯人は後半ずっと身体をアレコレされ続けるのだから間違っちゃいないけど、すぐ犯行を認めたし、拷問されて自白したわけじゃないのだから拷問じゃないような気がする。
犯行日記www筆まめな奴。
敢えて言うなら私刑男…ダサいかww
主人公は拷問の罪で懲役25年。
無差別犯じゃないのに重いなぁ。
情状酌量は日本だけのシステムなの?

主人公が犯人の似顔絵をなかなか見ようとしないから実は人違い(例えば犯人コリンだったとか)を期待していたのだが、ド直球ストレートな流れで少し残念。チョイ捻りが欲しかった。
ラストの娘ちゃんとジョンベネ・ラムジーちゃんが重なって見えた。