ここでの評価がすこぶる悪かったので、どんな酷い作品なんだと思ってたら、全然面白かった。
青春の初恋の話だけだとつまらないからSF要素として「タイムリープ」が混ぜ込んであって別に違和感もない。
「時をかける少女」に映像美を足した感じ。
ストーリーは「不思議な玉、もしも玉を拾った主人公がヒロインを救うためにもしもの世界を繰り返す」話。
甘めのシャフ度、物語シリーズで確実に聞いたことのある声、映像美のシャフトらしさを楽しむ面もあり。
普通に淡い恋物語として見てもいいし、映像を中心に見てもいい。
個人的には「もしも玉」の能力自体は「あり得た世界を示しはするが、あくまで紛い物で本流の世界を上書くほどの力はない」のかな、と思ってる。
繰り返すごとに世界の歪さが増していくのはもしも玉の中の世界に入っていてガラスの屈折率かなんかが酷くなるから?
分かる人はテイルズオブエクシリア2を思い浮かべるといいかも。
別に最後の終わり方もありだと思ってる。
「これはどういうことだろう?」を考えるのが好きな人には向く映画、逆に「全部説明してくれ派」には「意味が分からない」って感想になる。