ファンロード

われら生きるもののファンロードのレビュー・感想・評価

われら生きるもの(1942年製作の映画)
2.0
昔、古い映画をピックアップしてAmazonのほしいものリストに入れていて、
つい衝動買いしてしまった映画。
内容はソビエト社会主義共和国連邦育ちのアインランドという女性作家の
自伝的小説を映画化したもの。

反共産主義の女キラ(アリダヴァリ)と、
同じく反共産主義の男レオと、
共産党員で、GPU(KGBの前身)の男との
三角関係を描いた物語。

人間は国家にしばられず、自由であるべきという主張の映画。

舞台はソビエトの話なのだが、1942年という時代にソビエトで
反共産主義な映画を作れるわけもなく、
イタリア人が小説をもとにイタリアで作った作品。
(のちにファシズム政権下でのイタリアでも上映中止になったとのこと)

まあ、古い映画だが映像からは特別、
目をひくような風景や文化的価値は
見当たらなかった。

よく知らないが、よくあるつまらない古典という類いだろう。
少茂(すこしも)おもしろくなく、
3時間は長かった。

しかし、こんな古い時代からでもドラマの撮りかたってのは確立されてたんだね。

何か勉強になったのかはわからないが、
萬違算というか、金と時間を無駄にしたっていう感はあるね。

ヒロインのキラが臈(ろう)長けた女性であることだけが良かった。

本作品は1986年に復元版として、
オリジナルを部分的に修正、編集したもの。

画面サイズは4:3の昔のブラウン管テレビサイズ。