恥ずかしながらジェリー・ルイス出演作は初観賞なんですよ。この映画の撮影時は87歳くらいかな？そして、コメディ映画で有名な方らしいですけど、この作品に関してはめっちゃシリアス。だから、昔の作品を観たことある人には違和感アリアリなのかなぁ？私はとっても好きでしたけどね。
65年間連れ添った妻を亡くしたジャズピアニストのマックスが、生前妻が浮気をしていた形跡を見つけてしまい、自分の結婚生活が嘘で塗り固められたものだったのかも……と疑いを持ち始めて真相を突き止めるために過去を探り出すって感じのお話ですね。まあ、とにかくおじいちゃんのマックスの妻への愛がハンパなくて、でも妻は亡くなってしまっているので問い詰めることも勿論できない。マックスおじいちゃんが嫉妬心に苛まれ悶え苦しむ姿が切ないんだよねぇ…。ただ、施設に入って老人仲間と話をするうちに少しずつ彼の精神状態も上向きになってきて、妻の浮気相手に直接真相を聞きに行くところがクライマックス。ここのシーンめっちゃゾクゾクする。
なんか、ラストはやっぱりなぁ…って終わり方なんだけども、やっと解放された感もあり愛に満ち溢れていてよかったと思う。
おじいちゃん達がレコードに合わせてエアバンドっぽく演奏してるシーンがよかったなぁ。あとマックスの赤いパジャマとか赤いマフラーも可愛かった。おじいちゃんが赤色着てるのなんか好き。
静かで退屈って感じる人も多いかもしれないけど、じんわり沁みてくる映画でした。エンドロールの歌もよかったなぁ。
