そりっどあいぼりー

不良番長 口から出まかせのそりっどあいぼりーのレビュー・感想・評価

不良番長 口から出まかせ(1970年製作の映画)
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「これが現実で起こってるんだから信じるしかねえ!」などと劇中で山城新伍はメタ発言をするが、まさにその通りの映画。

物語終盤、ワイルドバンチのように100人を超える大勢の敵に囲まれたときでも、不良番長どもは恐れもしない。なぜか急に発見された強力なミサイル、いつの間にか敵の足元にあらかじめ仕掛けられていた大量の地雷、西部劇のように馬に乗って唐突に登場する菅原文太、そして凧に乗って空を飛ぶ山城新伍。そんなありえないことが立て続けに起こり、すべてが不条理に解決する。ムカつくやつらは映画の法則を無視してさえぶち殺せ!!!

いや、こんなに面白いとは思ってもみなかった。映画に決められた枠組みなど存在しないことを改めて教えてくれる。