Null

Decorado(原題)のNullのネタバレレビュー・内容・結末

Decorado(原題)(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

どこにでもある話。マリアの夫アーノルドが、人生の悩みに向き合った結果、世界が作られた舞台(DECORADO)なのではないかという不安に襲わ悪夢に苛まれるが、疲弊し切ったのちに舞台役者としての人生を悲哀とともに受け入れる人生哲学アニメ。

舞台の段幕から始まり、
すでにDECORADOが始まっている。
シーン転換に挟まれる「DECORADO」というオペラ風の掛け声。
慎ましい夫婦、音楽を愛するピュアな化け物?
死んだ友人、進行役っぽいキノコ、人魚といいつつ魚人、などなど。
愛らしいキャラクターも含めて
全てがクセになる。


人生は思い通りにならない、
折り合いをつけて「最高の(ACME)」何かに身を委ねることで、それを幸せと呼ぶ。
それを作られたフェイクと呼ぶかどうか、
ある意味でアーノルドはピュアな理想主義者だったのかなと思う。
そして、これはどこにでもあるありふれた話。


見るタイミングによって、
見方が変わりそうな作品でした。
短編なのでサクッと見れる。

この監督の作品のキャラクター造形が個人的に好きでした。
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