原作は未読。
キャラクター原案は私が好きな中村佑介さんだが、この映画のキャラデザは中村さんの雰囲気イラストという印象で少しがっかり。
人との縁を描いた物語でたくさんのキャラクターが出てくるが故に、その人たちと出会う過程が長く感じた。正直中だるみしたように思う。
中盤から終盤にかけての、それぞれの人達との縁を描写する所はスピード感あってよかった。
星野源の演技は星野源にしか聞こえない。けどそこが冴えなくて地味でちょっとオドオドしてる先輩の役柄に合ってて良かったのかも。
説明的で少しくどい言い回しのセリフも、花澤香菜さんのかわいい声と演技でカバーできてて気にならなかった。
色彩豊かでカラフルな色使いだったのに対し、線はとてもシンプルで、メインのキャラの名前もなく、ただ先輩と黒髪の乙女と表現しているだけなので、他人事のようにさっぱりと見ることができた。たぶんこの映画のキャラの誰にも共感することはないと思う。