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メアリと魔女の花のaymyamyaのレビュー・感想・評価

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)
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あらすじを知らずに観たけれども、ふつうにたのしく観れた。ふつう〜〜

杉咲花ちゃんの、二十歳とは思えないほど少女のように澄みきった声。外見は大人びて綺麗だし、声が本当に可愛らしい。
「湯を沸かすほどの熱い愛」でも驚いた。
神木くんは言わずもがな。

風景描写が美しかった。対して、人の絵がもすこし美しくなったらいいなあ。
質感が似ているためにどうしてもジブリと対比してしまう。
比較対象が現れてみて、ジブリは人の容姿や出で立ちに対する美意識が高かったように思う。



全体を通してもそうだし、エンドロールを眺めていても、やはりジブリのテイストを継承するのは米林監督ってことかな?という感想。一つの作品を通して、継承式を見たかのような。
宮崎駿のような怒りや情熱みたいなイズムを継承、ということではなく(わざわざ別会社を立てたわけだし)、スタジオジブリが生み出してきた作品の世界観を次代に正統に継承、という意味で…
数々のジブリの作品で既視感のあるカットが多く、他の観客が「マジでジブリリミックス」と言っていたけど、つまりそれが米林ポノックに許されたってことなのかな?と推測。

宮崎駿監督が誕生し活躍したのは既に前世代であり、現代の潮流・商業映画の流れ・観客の層にはそぐわなくなっているだろうに、宮崎駿の復活を願う人たちは、宮崎ジブリのどういった面を欲しているんだろうなあと単純に不思議に思う。
そして改めて、宮崎駿はものすごいフェチシズムを持ったどヘンタイだったんだなあと思う。こんなに数多の人を惹きつけ続ける世界を作り出したなんて。
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