もったいない&がんばってほしい、、！
映像のクオリティーはとても高くてジブリ作品と比べて遜色ないと思う。ただ細かい部分は気になって、たとえば冒頭庭のシーンで葉っぱがパンパンに詰め込まれてるかごから顔を出すシーンは、普通もっとばさっとかごの中身でてくるだろとか。絵が動く快感とかわくわく感をどのくらい出せるかっていうのがアニメの根幹に関わる部分だと思うんだけど、それがいまいち足りないような、惜しいかんじがしてしまった。宮崎アニメとよーく見比べるとその惜しい感じの原因が分かりそうだけど。
もったいない！と思ったのは、映像のクオリティーが高いのに反して脚本がうすぺらすぎ。アニメ作りの行程はよくわからんけど、そういう色々な技術の無駄遣いに見えてしまって見終わったあとの残念感が。
セリフがわざとっぽいのと、キャラの行動がなんか唐突すぎたり、なめらかじゃないかんじがしたり。
あと臭い演出があったり。
あと一番の難点は、魔法なんてもう必要ないもんねってなるまでの過程に説得力がないこと。メアリ自身がもっと魔法の恩恵を享受した上で、その恐ろしさも学んで、魔法を捨てることを選択するならそこに心理的な成長も感じられるんだけど、ただ魔法を悪いことに利用しようとする人たちをやっつける勧善懲悪的な構造にしかなっていないので、最後の魔法は卒業！のセリフも演出も全然生きてない。それ言わせたいだけやろ！って鼻白んでしまった。
ただやっぱりアニメは大好きなので、ジブリ出身の監督や製作者の方たちにはがんばってほしい。応援したい。次回作に期待。
