茱萸

いぬやしきの茱萸のネタバレレビュー・内容・結末

いぬやしき(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

はな子かわゆ🐕

力を持つ過程(飛行物体現れてから)が雑、というか全く描かれてないからヒーロー映画としては微妙。…いやそもそもヒーロー映画じゃないからいいのか。
全く同じ条件のやつが二人いて、力の使い方が対になるっていうのは非常によかった。
指で鉄砲作って「バン」ってちょっとバカっぽさあるのもいい。

前半ずっと奥さんも娘も胸糞だけど(特に🐕の扱いに関しては奥さん)、お父さんもお父さんでナヨナヨしすぎてて。
ガンのことも言わなければ、自分の体のことも“奇跡の男”だってこともなんも言わないし、ただ人が良すぎるだけというか……獅子神みたいにお金増やすくらいはやってもいいよと思った。
し、最初に感情移入できたのはどちらかというと獅子神の方だったんだよな。
ただ、親父をやらなかった代わりに知らない人に行った時点でもういただけない。ただの厨二だったし…。
お母さんの件も、そのまま病気で(治し方を知らずに)亡くして…だったら悲哀があって少し同情の余地があるヴィランとして見れたけど、結局失った理由はそれはもう自分のせいでしかないから。
可哀想だと思ってただけになんかガッカリきてしまった。
…っていうか二人のガンの話、雑に扱うくらいならその設定要る?
病気を(犬屋敷・獅子神の)“悲劇の男”感を出すためだけの道具に使うな。

あと二階堂ふみの演技は苦手だった…
獅子神との二人のシーンはなんか小っ恥ずかしくて見てられなかった。。

塩分に弱いとかいう謎の設定も要る?って思ってたら、ラベル取って「はめたのか」で笑っちゃった。なんそれ。
娘も心臓撃たれてんのに普通に喋るし…
娘落とされて「うぉぉぉぉぉぉ」って本気出す展開もやっぱ笑っちゃったな。

で、何で生きてんだ。
改心するくらいだったら生かしとく意味がないし、生きてるなら生きてるで“部屋に入ったら居た”っていうとこでスパッと意味深に終わっといた方が綺麗だったと思う。
茱萸

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