このレビューはネタバレを含みます
捜査に当たった元保安官の回想で進行。
新婚夫婦の車がパンクし、電話を借りようと寄った家で惨殺死体を見てしまうが、実はこの新婚もシリアルキラーだったことから事態が混沌としてしまう。
派手な設定ではあるが、その割には地味な話ではある。
新婚夫婦はカルトで虐待されて育った幼馴染。
殺人鬼ではあっても、卑劣な犯罪者が対象の自警団という立ち位置。
一方、家主は下半身不随の妻の不貞現場を目撃し、逆上の末に間男を撲殺。
ちなみに間男はデロリアンに乗っているので、羽振りは頗る良さそう。
話を戻すと、家主は世を儚んで自殺寸前だった。
この一筋縄ではいかぬ人物背景の二組をぶつけて化学反応させるという意欲的な構成なのだが、残念ながら上手く取り纏められなかったようだ。
尚、その脚本を共同執筆したのは、FBIの女性特別捜査官を演じたメイ・メランソン。
漢字だと明依・メランソンだそうだ。
構想の時点では面白かっただろうが、映像にしてみるとパッとしなかった、というところか。