塩野ダイ

サラリーマン・バトル・ロワイアルの塩野ダイのレビュー・感想・評価

3.3
変態オヤジのシリアルキラー映画【ウルフクリーク】シリーズの監督グレッグ・マクリーンと【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー】のジェームズ・ガン脚本のタッグって事は『やってくれる映画』だろ!という事でやっとこさ鑑賞。

閉じ込められた会社のビル内で殺し合いをさせられるサラリーマン達の話。爆破するチップを頭に埋め込まれて強制的に殺しに走らせるあたりは【バトロア】イズム。設定としては美味しい。
思いの外『殺し合う』程やり合ってくれ無いが、多数の殺し合い拒否派と、悪魔のルールに従おうとする少数派とのジワジワとした摩擦と衝突は、ある意味リアルなのかなと。とはいえエンタメホラーとしてはエンジンがかかるのが遅い。

グロはシッカリ見せてくれてありがたいのだが、この手の映画に殺し合いをさせられる『納得する理由や根拠』を求めるのも野暮なのかもな。
この手の映画としては『殺し合い』のシチュエーションが見せたいだけだし、そういう不条理や極限状態に対し『自分ならどうするんだろ…』と思いを馳せる事が面白いんだから。
ジェームズ・ガン繋がりのマイケル・ルーカーの扱いが雑!もっと活躍させろや!
塩野ダイ

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