いけけん

ヒトラー最後の代理人のいけけんのレビュー・感想・評価

ヒトラー最後の代理人(2016年製作の映画)
3.0
独裁政権の下では、上官の命令には従わざるを得ない。従わなければ、自らの身が危険にさらされる…
今の北朝鮮でも同じような状況でしょう。
ヘスは命令に従い機械の歯車の1つとして、淡々と指示をしただけ、当然罪悪感はあったはず。そのような状況では、感覚が麻痺してしまうのでしょう。
結果的には、戦勝国による復讐裁判の犠牲者とも言えますが、百万人以上の虐殺に関わったともなると、絞首刑も致し方がないと思います。
しかし、戦中日本では虐殺などはなかったにもかかわらず、復讐裁判で命を落とした将校がなんと多かったことか。
結論は、負ける戦争はしないこと。今の日本は他国の善意に委ねる偽憲法を崇めていることから、自分の国すら守ることができません。自らを破滅に追い込んでいるとしか思えません。
地味ですが、考えさせられる作品でした。
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