S

マイ・ビューティフル・デイズのSのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

完全にティモシーを目当てとしてみた映画。もっとゴテゴテの恋愛だと思っていたけれど、そうでもなかった。面白かった。これを恋愛映画と言ってしまうには余りにも安くなりすぎる気がする。

ビリーはレイチェルに対し不確かではあるものの同族としての匂いをうすらと感じ取っていたのではないだろうか。人に容易く頼れない性分であったり頑固で友人が少なかったりする面。確かにビリーのレイチェルを見る目は恋をするというか、夢中になっていたと思う。一人でダンスをしている彼女を見て微笑み、男性に声をかけられてどこかに行ってしまう彼女に不満を覚えて歩み寄ってくれた友人も無視して去ってしまう。部屋に無理やり押し入ったりなどなど、あれが恋とは一概には言い切れない。「正しい行為」と思って悩みを聞いたりしていたのはあると思う。最後に二人が付き合う事はないしビリーでさえも、先生も人に頼った方がいいと思う。そんな事を言って両親の元へと帰っていった。それで良かったと思う。レイチェルにはレイチェルの話があり、母を失った喪失感から立ち直って、これから大人の世界の中で生活していけるようになったんじゃないかな。

名前を忘れてしまいました。友人二人の女の子の方、凄く可愛くてめちゃくちゃ綺麗だったな。自分が無理でも他人の成功を喜べる彼女ははちゃちめちゃに素敵だ。そして才能がないかも知れないなんて言いながらも学校に演劇を取り戻そうと頑張れる彼女も、そして応援できる両親も。
今日は無理でも、明日も厳しくても、いつかは立ち直れる。レイチェルは彼女にそう声をかけたけどそれは自分に対しても言っていたかも知れない。

私はラブストーリーにやたらとゲイのポジションを持つ人間を入れてくる話が嫌いなのです。全員が全員ああいうフレンドリーな訳でもないし大体出てくる人達って元気でカミングアウト余裕バッチこいみたいな人やけど、それがあんまり好きじゃない。固定概念が出来上がってしまう気がする。ので、まあストーリー的には良かったけどそういう部分が薄っぺらく感じた。
S

S