めぐみ

夜明けの祈りのめぐみのレビュー・感想・評価

夜明けの祈り(2016年製作の映画)
3.5
マチルド役のルー・ドゥ・ラージュがすごく可愛くて透明感あって強かでよかったーーー。美しく聡明で正義感に溢れる女性、嫌いな人いないと思う。この時代の軍服や男物の服を着た女性大好きです。マーベルのカーター女史然り。

彼女なりの悩みもあり、シスターたちの言うことも理解はできるけど同意はできないし、なのにあんなことがあったあともチャリで駆けつけるのすごいな。
あの使命感は医者としてなのか、あの時代がそうさせるのか。

フランスとポルトガル合作となっているから当たり前かもしれないけど、いい意味でフランス映画っぽさがない映画だった。
人々の行動の理由が、どう言う考えからそうなったのか、とか、なにがきっかけで、とかがよくわかる。

唯一フランスぽいなーとなったのが三枚目としていい味出してるサミュエル。
あのなあなあな二人の関係、ラストシーンで少し気になったけど、本編に関係ないしまあいっか。
なのに助けてくれて言うときゃ言う男!ポイント高い!

モデルとなった医師は早くに亡くなったよう。あのシスターたちの手紙でも束の間の休息を仄めかしているし、ハッピーエンドと見せかけて彼女らの話はずっと続いていくんだな、と思った。

あとシスターたち、髪型も体格もわからないからなかなか判断つかないし、あれ?産まれた子の計算合わなくない?ってなった。
院長が心配。

万人受けしなさそうだけど個人的には観に行けてよかったです。
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