夜明けの祈りの作品情報・感想・評価

夜明けの祈り2016年製作の映画)

Les innocentes/Innocent

上映日:2017年08月05日

製作国:

上映時間:115分

3.7

あらすじ

1945年12月のポーランド。赤十字で医療活動を行う若きフランス人女医マチルドのもとに、悲痛な面持ちで助けを求めるシスターがやってくる。修道院を訪れたマチルドが目の当たりにしたのは、ソ連兵の蛮行によって身ごもり、信仰と現実の狭間で苦しむ7人の修道女だった。そこにある命を救う使命感に駆られたマチルドは、幾多の困難に直面しながらも激務の合間を縫って修道院に通い、孤立した彼女たちの唯一の希望となってい…

1945年12月のポーランド。赤十字で医療活動を行う若きフランス人女医マチルドのもとに、悲痛な面持ちで助けを求めるシスターがやってくる。修道院を訪れたマチルドが目の当たりにしたのは、ソ連兵の蛮行によって身ごもり、信仰と現実の狭間で苦しむ7人の修道女だった。そこにある命を救う使命感に駆られたマチルドは、幾多の困難に直面しながらも激務の合間を縫って修道院に通い、孤立した彼女たちの唯一の希望となっていく……。

「夜明けの祈り」に投稿された感想・評価

slow

slowの感想・評価

3.9
赤十字の施設で働いていたフランス人医師のマチルド。ある日、彼女の元に切迫した様子のシスターが助けを求めにやって来る。気迫に押され彼女の修道院へと駆け付けたマチルドが目にしたのは、大きくなったお腹を抱え産気づくシスターの姿だった。

舞台となる1945年ポーランドといえば、アンジェイ・ワイダの『地下水道』とほぼ同時期。侵攻する勢力がドイツから再びソ連へと変わった頃だろうか。第二次世界大戦が終結しようが、ポーランドの悲劇は終わらなかった。
ソ連の検問などある中『地下水道』が56年に発表されたということに改めて驚く。そう考えると70年以上経った今、この内容を見せられても中途半端にも思える。決して内容がくだらないというわけではなく、そこに命懸けの覚悟が宿っていないからかもしれない。
『汚れなき祈り』や『マグダレンの祈り』でも味わったモヤモヤとした気持ち。祈りとはやはり厄介だ。修道女の助けを頑なに拒否する態度や、恥は死と同等であるような考え方。『セールスマン』で感じ切ることができなかった宗教観や倫理観と、どこか通じるところがあった。

救いを求める者と救おうとする者と、その違いは対峙していくうちに曖昧になっていき、1人の人間と人間、1人の女性と女性の対話に行きつく。この話の中で誰が弱いとか強いとか言えるだろうか。神が存在したかはわからないが、それに捧げた時間は意味のある不在を生み出した。
レイプされ身ごもってしまった修道女達の苦しみを希望へと導いたのは神ではなく一人の女医。
信仰とは何ぞや??
信仰の中にあっても生や命が一番尊いものであってほしい。テーマ的には難しく、信仰心の有り無しで捉え方は違ってくるのかも知れないけれど、観終えた時、心が浄化されたような気持ちになる、そんな映画だった。
ればこ

ればこの感想・評価

3.5
中盤までハッピーエンドが全然想像できなくて、救いのなさに1回停止して休憩しました。

ラストが個人的には唐突な大団円に感じて、精神的には楽になったけど映画観賞後の心境としては「お、おう…」みたいな感じでした。「急に3ヶ月後にとんだけどその3ヶ月って割と重要じゃね?」って。

まぁ3カ月だったかどうかも怪しいんですけどね。数ヶ月だったかも新米。
小夜

小夜の感想・評価

3.7
お堅いイメージのシスターがこれほどまでに感情豊かとは。

どの時代、どこの国でも母は母なんだと思った。

時に命を失わせる『信仰』

テーマにしてはわかりやすい内容だった。
わか

わかの感想・評価

3.6
信仰の無い自分としては何故ここまで神に縋るのかという思いでいっぱいだった。
そうでないと救われないという出来事は勿論の事、身を置いている環境がそれを当たり前の物にさせていたんだろうなあ…
考えられない。
ものすごく複雑な気持ちになる映画だった。
まだ少し明るく先が見える終わりだったのでほっとした。

観てから数日経って感想書いたけど、思い出しただけで心がどんよりする。
第二次大戦終戦直後のポーランドを舞台にした映画。
フランス人女性医師とポーランド人修道士を中心に展開します。

戦争による悲劇を人の価値観がさらなる悲劇につなげます。
医師としての生命倫理、修道士としての信仰、そして葛藤。
目指す道が違うなか、ぶつかりながらも為すべきことは何か?を見出します。

実話に基づくかなり重い作品でした。
いつみ

いつみの感想・評価

3.9
重たい、、。
観てからだいぶ経つけど、思い出すと気持ちが重たくなる。

実際にあった事を基にしているらしい事にほんとゾッとします。

ソ連兵に陵辱され子供を身籠ってしまったポーランドの修道女達と彼女達に向き合うフランスの女医の話。

信仰と自らに起こった事の意味を計りかねる彼女達の気持ちがほんとに苦しかったです。
Oliver

Oliverの感想・評価

4.0
信仰とともに生きていくとはどういうことかをこれでもかというほど真っ正面から教えてくれる。

『24時間の疑問と1分間の希望』である信仰。神に人生を捧げた人生だとはいえ、その前に1人の人間であり、幸せを求めたくなるのは当然だ。信仰と現実の狭間で生きていくシスターたちが、現実に起きた悲惨な出来事に対して感情を出すことなく淡々と神を信じて生きていこうとする姿があまりにも苦しかった。

シスターたちを救おうと立ち上がったフランス人医師の信念の強さと責任感には脱帽。
菱沼

菱沼の感想・評価

3.8
医者マチルドと修道女マリアが困難に際して連帯していく描写がよかった。
修道女たちに起こった悲劇的な出来事について直接描かれていない分、マチルドのあの場面で泣いてしまった。
ラスト、解決策が出され物事は上手くいくけれど、院長の彼女に関しては後味の悪さが残る。
修道院で、本当にあった話。特殊な環境で起こった悲しい現実だが最後の結末に、感動した
>|