解釈に自信がない。
この映画が最も伝えたいことは、「人が人の生死を裁くことの限界」だと思う。
人は人を自分が見たいように見ている。
俺はいつも通り終始真実が何なのかを探しながら観ていた。世にあるほぼ全てのサスペンス・ミステリーは、徐々に伏線を回収し、最後に真実を明らかにし、視聴者がスカッとできるような構成になっている。が、この映画はそうではない。真実が何なのかさえ視聴者に投げ掛けてくる。
三隅は結局、全ての他人が自分に抱く「こうあってほしい姿」をその通りに演じていただけなんだろう。それを「器」と表現していた。
これは人と話してこそ更に価値が深まる映画だと思う。