『三度目の殺人』を観て来ました。
『HERO』や『リーガル・ハイ』の様な人気ドラマでは絶対に描かない法廷ドラマを、弁護士側のリアルな司法戦術を見せながら展開されるサスペンス映画。
法廷ドラマものによくある《事件の真相に迫る》《弁護士vs検察》というストーリーではなく、あくまで《被告人の本意を探る》点を深く描いた作品で、『真実の行方』や『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』の様な展開が楽しめました。
二転三転する展開から徐々に犯人の人間が浮き彫りになって来て、【誰が誰を裁くのか】【誰に正義があったのか】という鑑賞後も深く考えさせられる映画でした。
BGMがほぼ皆無な静かに進行する映画なので、真剣に没頭しないと眠気と飽きに襲われるかもです。劇場でも絶えず何処かであくびが聞こえていました笑
ただし出演者の演技力はしっかりとしたもので、これだけのメンツの中にいながら存在感抜群のハマり役を魅せた広瀬すずはさすがでした。
