まめ

三度目の殺人のまめのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
4.2
とある街の工場長が河川敷で殴り殺され、
そして焼死体となって発見された。
加害者とみられるのは、前科のある男、三隅。
三隅は工場長に解雇された元従業員だったのだ。

そこで弁護を仕方なく引き受けた、弁護士の重盛。

三隅は、自分が殺したと自供する。
しかし、三隅の供述は面会をする度に
二転三転していたのだった。

何が真実なのか、何が嘘なのか、
確信を持てなくなる重盛ーーーーー



サスペンスにありがちな、
大きなどんでん返しは無く、
ゆっくりと話が進みます。
誰が犯人なのか?という問題ではなく、
真実とは何なのか、という重いテーマ。

伏線?は所々ありましたが、
どこかで拾えたっけ?という箇所がちらほら。(理解力が無いだけかも)
しかし見終わった後は、
そんなことなど気にせずに、
ただただズッシリと重い何かが心に残りました。
言葉に表せない、、、。

とにかく、被告人の役所広司と
弁護士の福山雅治の演技に引き込まれました。
特に印象的だったのが、
「信じるか信じないのかどっちなんだ!!」という役所広司のシーン。
何故か涙してしまった。。


夜の時間帯だからか、映画館には人があまり居なかったのですが、エンドロールが始まっても誰も席を立ちませんでした。
それくらい心に重い何かが乗っていたのかもしれません。

ところで、映画のタイトルである
「三度目の殺人」。
何を意味するのかは、観た人によっては
違うのかもしれませんね…

とりあえずもう一回観ないとわからないかも笑
まめ

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