ニューヨークタイムズ紙風に本作を評価すると "オスカーに値する"
サメデミー賞が存在するなら確実に各賞総ナメ、総サメにするであろう傑作の誕生だ。悔しいほどに面白い!!
「シン・ゴジラ」の庵野秀明監督未監修の下で製作された本作は、サメ映画に求められる"振り切った姿勢"が十分に感じられた。
プロットがバカな映画なんだから、最後までバカを貫き通すのがサメ映画のあるべき姿であり、その点で本作は非常に優秀。
序盤では冷静沈着だった主人公がストーリーが進むにつれてバカになっていき、クライマックスに到達する頃にはただのポンコツバカと化す展開は素晴らしいと言わずになんと言うべきか。まさかサメ映画でこれだけ腹を抱えて笑うことが出来るとは喜ばしい限りである。
騙されたと思って観て欲しい。何度も予想を裏切られてはそれが心地良くなり、鑑賞後は満足感すら得られるはずだ。
柔軟性に溢れた秀逸なギャグの数々は軟骨魚類故に成し得たある種の芸術の到達点とも言える。
A・B・ストーン監督が本家ゴジラを手掛ける日も近い。
いや、近くはないかな。むしろ遠い。