風来坊

フェイク・コップ 哀しき抗いの風来坊のレビュー・感想・評価

3.0
失敗に終わった強盗計画から8年。エリックは8年服役し足を洗おうと真面目に生きる事を誓い、トムは相変わらずギャングとして組織を率い、トニは改心悪だった頃の過去を隠し警察官に。各自別々の道を歩みだした幼なじみの悪友3人の闘いと絆を描いたスペイン製ハードボイルドアクション。

まず思うのは邦題が的を得てないなぁ…というガッカリ感。確かに主要登場人物の中に昔は悪だが今は警官という人物はいるが、別にフェイクじゃないしこの人物が主人公って訳でもないし…全然しっくり来ない(´・ω・`)

悪友3人の逃れられない絆とか運命とかが絡み合うお話しを渋さ満点で描かれてる。フランスのノワール作に雰囲気が似ている印象。ハードボイルドアクションというジャンルではあるがアクション部分はリアル重視で地味でそれほど期待できない。

この手の話しとしては悪くないのだが細部の説明が雑なのは気になります。エリックが足を洗うため金は要らないと頑なに拒否するもののバイクは貰う…結局金もその後に貰う…意志が弱くてホントに足を洗おうとしているのかと心配になる。エリックに知らせるなといって次にはエリックを呼べという…忙しくて心配になる(。-_-。)

後半の展開は丁寧過ぎる前半とはうって変わって急です。そのせいで見所の筈のクライマックスのバトルも何だか気持ちが乗らない。それでも暗闇の那賀でのリアルな銃撃戦はどっちがどっち?とはなるがなかなかの迫力。ここから更に殺伐として面白くなるのかと思いきやの尻切れトンボ…この映画がイマイチな評価なのはこれが原因ではなかろうか…?

物足りなさは残りますが重厚な雰囲気で全体的には悪くなかったかなぁ…という印象。銃と男の絆と友情のような映画をお探しなら見てみても良いのではないでしょうか( *・ω・)ノ
風来坊

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