福福吉吉

ディープ・サンクタムの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ディープ・サンクタム(2014年製作の映画)
3.0
ある島にバカンスに訪れたカルロス、セリア、ベゴ、ハコ、イバンの男女5人は、キャンプを楽しむ中、洞窟を発見する。興味本位で大した装備も無く洞窟に5人は侵入するが、あまりに広く深い洞窟の中で、出口を見失う。5人は閉ざされた洞窟で出られない恐怖に襲われ、パニックに陥る。

ストーリーはシンプルで分かりやすいが、バカンスを満喫する5人の姿を映すシーンが長く、肝心の洞窟侵入までかなり冗長に感じました。
本作はカルロスの持つカメラの映像で構成されるPOV方式を採用しており、洞窟の中での閉塞感を上手く描いており、また、暗闇の中を見るアイテムとしての役割を果たしていて、その点は良かったと思います。

洞窟侵入後、しばらくして5人が迷ってパニックに陥るのですが、女性のベゴが騒ぎ立てるので観ていてストレスを感じました。やがてベゴが恐怖と脱水症状で衰弱して動けなくなるのですが、短気で頼りにならないリーダー格のハコが恐ろしいことを考えます。この展開は予想外で良かったと思います。これを契機にセリアが他の3人と対立し、そのまま最後まで一気に突き進み、非常に緊迫感とスピード感のある展開で面白かったです。

前半の部分がもう少し短ければ良かったと思いますが、後半の展開は予想できる部分と予想外の部分が相まって面白かったと思います。
福福吉吉

福福吉吉