日比野うたかた

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれたの日比野うたかたのレビュー・感想・評価

4.0
パトリオットデイと同じく、ボストンマラソン爆破テロ事件が題材のなっている映画で、今作は実在する被害者が主人公。
パトリオットデイで感じた"ボストンストロング"の違和感を今作は払拭してくれた。(パトリオットデイの視点はあくまで犯人逮捕までの警察のストーリー)
何気ない日常に訪れたテロはがもたらしたものは、喪失、諦め、逃避、怒り…
もともとルーズで母の言いなりのダメ男なのに、両足を失い、犯人の顔を見たということで英雄として報道され、ボストンストロングの代名詞として捲し立てられる。そんな世間からの視線がプレッシャーになり、またPTSDによるフラッシュバックにも押し潰されそうになる様子がとてもリアルだった。
それでもやはり、再起して前を向いて歩き出す姿は立派だし、勇気を与えられた。
パトリオットデイとあわせて是非観てもらいたい作品だし、あわせなくても是非観てほしい。