パトリオットデイが犯人逮捕までの内側を描いているのに対し、爆発の被害者に焦点を当てて被害者の苦悩や事件の悲惨さを描いている。
ただその場に居合わせただけで被害者となり、ただ犯人の顔を見たというだけで、自分の意図しないところで英雄に祭り上げられる。
それに違和感を覚えるジェフの気持ちとは裏腹に、英雄となった息子を皆に見てもらいたいと思う家族…心身共に疲れ果てていくジェフに寄り添い支えになろうと奮闘する恋人…
痛いほど伝わるジェフの喪失感や葛藤、家族や恋人の苦悩もまた痛いほど伝わる。
そんななか、自分の存在が誰かの心の支えになっていることを知り前向きになっていく。
人は一人では生きていけない。誰かに支えられ、誰かを支え生きている。
実話ベースの話にはめっぽう弱い私…泣かない訳がない。
パトリオットデイと合わせて観たほうがいい！
とても心に刺さる作品だった。
