ツボンヌ

ファーティマの詩のツボンヌのレビュー・感想・評価

ファーティマの詩(2015年製作の映画)
3.9
移民で、フランス語も得意ではなくシングルマザーで、仕事は清掃員掛け持ち。
それで、年頃の娘二人(お姉ちゃんは医学部に進学、、お金…、妹はちょいグレ気味。ふたりともフランス語がネイティブなのでコミュニケーションも取りづらい時ある…)を育てるというかなりハードな生活を送るファーティマ。

なんて羅列するととんでもなく暗い物語に思えるけど、そこまで嫌な感じでは無いのはみんな実は感謝と信頼があるからだろうと。(たまに妹ちゃんのガス抜きに現れるお父さんも)

娘の為に仕事を頑張るファーティマだけど、そうなると過度に依存したりして悲惨になりそうだけどそうならないのは、寝る前に綴るアラビア語での詩。
この創作活動で自分をの気持ちを整理しているから個人として自立してるだろう。(同じような境遇の近所の人は、娘が大学に行ったことをやっかんでるのでまともにコミュニケーション取れてないし)

最後の方に出会う、アラビア語の分かる女性のドクターに聞かせる詩の強さといったら!

長女に詞を聞かせたときの「一回ではわからないからもう一回聞かせて」なんていう反応。。とてもステキだった。
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