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サマーフィーリングのsadieのレビュー・感想・評価

サマーフィーリング(2016年製作の映画)
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小津安二郎やホウ・シャオシェン、ホン・サンス、ソフィア・コッポラの流れにある作品だと思います。

何気ない日々を生きていく上で、公園の芝生でサンドイッチを食べ寝転がったり、街へ出て人々の話し声や車のクラクションを聞くことがとても重要なのだと改めて思いました。

トラブルや不幸があり人生に疲れている人は公園に出向き光を浴びながらアイスクリームを食べるだけで安らぎになることもあるでしょう。

サーシャを失ったローレンスは何年かの月日が経とうとも彼女の写真を見るたびに涙を流し、仕事においても翻訳家というものの取扱説明書を訳したりと、いろいろな壁にぶつかりながら生きています。
それでも様々な街でいろいろな人と関わり、会話を重ねながら少しずつ人生の見通しを立てていきます。

サーシャとローレンスの家や妹ゾエの家は、強い個性はないけど機能的で光の入り方が綺麗でとても住心地が良さそうです。
こういう建築が理想的なのかもしれない。
将来の参考になります。

マック・デマルコはいつ登場するのだと待ち望んでいましたら、そこで出てくるのですね。
とてもチルアウトした雰囲気で、好きな曲を流してくれました。
このシーンだけでも見る価値のある映画だと思います。
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