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サマーフィーリングのfleurのレビュー・感想・評価

サマーフィーリング(2016年製作の映画)
4.8
きらきらと眩いほどの光を放つ柔らかな美しい映像は16mmのフィルムで撮られたものだそう。アヌシー湖畔でのシーンはとても美しかった。最近観たロメール映画の夏の煌めきと同じものを感じ、虜になりました。(ゾエの両親役はロメール映画の出演俳優…!)
ロレンスはフランス語を流暢に話すけれど、アメリカ人だと知って驚きました。ニューヨーク出身でベルリンに住んでいたロレンス。残された者にしかわからない空虚な気持ちや寂しさがゾエとロレンスの繋がりを深めていったのかな、と感じました。ロレンス曰くサシャとよく似ていて直視できないほどなゾエはとてもチャーミングで、ロレンスが彼女を見つめる視線はいつもサシャの影を見つめているようで、特別な愛おしさを感じました。
それからポスターのシーンはここだったのか、とはっとしました。最後のロレンスの表情がなんとも言えないもので心に残りました。
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