前半はセリフも少なく、固定カットが長く、どんな意味があるのだろう?と、じわじわしている。
ピアノが勝手に鳴ったりするので、ポルターガイスト的ホラーで苦手な類かと思いきや、夫はシーツを被ったゴーストとなるのでホラーでもない。
かといってシーツのゴーストってなんだか安っぽい設定だけれど、意外とチープに感じないのは、音楽と映像が良いからか。
自分が消えた後はもしかしたら、
こんなふうに怖いものではないけれど、
何か想いとしてまだ現世に遺るのかもしれないな、という気がした。
妻が家の柱の隙間にこっそり残したノートの切れ端のメモ‥
そのメモに書かれていることは、とても些細な事なのかもしれないけれど、残す人の想いを感じるし、そのメモが気になってカリカリやるゴーストの気持ちがなんだかよくわかる気がした。
不思議な映画。