A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーの作品情報・感想・評価

「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」に投稿された感想・評価

2018年 170本目

これっぽっちも理解できないけど、この先も頭の隅っこにベッタリ貼り付いてしまうような、そんな映画。
分かろうとしても分かることができない、悲しい幽霊の物語。
静かに佇むゴースト。
一定の距離でただただ、見守る。
アレコレ言うだけが教育じゃないなと、
本編とは関係ない事を考えていました。
mnm

mnmの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

試写。

いやぁ…切ない。なんとも切ない。
予告で一体なんの映画なんだと気にはなっていたものの…こんなにもシュールでハートフルで壮大なストーリーだったとは。

Mのパイを食べる長回しのシーンは、長いなと思いつつMに感情移入する時間なんだなと思ったけど、その後はもうずーっとCの気持ちに感情移入。

Mが居なくなりMとの思い出の我が家に次々と新たな住人が現れて、感情を掻き乱されて最終的に家を解体された場面から涙腺崩壊。

ゴースト同士の会話のシーンはシュールの極みだったけど、可愛かった。

日本でも呪縛霊なんてものがあるらしいけれど、この世に未練や思い残しがある人の魂が彷徨うっていうのはなんか分かる気がする。
そしてその未練や思い残しがなくなった時にやっと成仏できる。
MにはゴーストになったCの姿は見えなかったけど、Mの中には確かにCの温もりが残っていたんだと思う。そんなMが残した手紙だったからCはちゃんと成仏できたんだろうなって。

自分が死んだところで世界は何も変わら無いし、その世界を見る事は出来ないけれど、確かにそこに存在していた事を少しでも思い出してくれる人がいたら良いよね。

冒頭の真夜中に鳴ったピアノの音にビクッとさせられたけど、その音の正体を知ったラストはもう涙が止まらなかった。

セリフも少なく長回しのシーンもあったりして、ハマらない人には退屈かもしれないけれど、私はとてもハマった。
観終わった後に良い映画だったなーって心が晴れやかになった。

早くパンフ読みたいし、他の人の感想も聞きたいな。
MALPASO

MALPASOの感想・評価

4.0
デヴィッド・ローリー監督とケイシー・アフレック、ルーニー・マーラーは、「セインツ」以来二度目の組み合わせ。

セリフがすくなく、音楽がもの悲しく流れ淡々と進む。スタンダードサイズの画面で角が丸い。

異色な映画。

「ゴースト」的な恋愛心霊ものだけど、「インターステラー」のようなタイムパラドックス的な要素も加わっていて、なかなか面白かった。

この映画の全体の雰囲気にピッタリの主役二人。
T兵衞

T兵衞の感想・評価

3.6
もっとミニマムな話かと思いきや予想に反して大きな時間の流れ人類の歴史を感じさせる壮大な話でした。

画面の画角がスタンダード・サイズで四隅が丸っこくアナログテレビの画面を彷彿とさせ、そしてフィックスでの長回しを多用したりと観客に傍観者であることを意識させるような演出が見られた。これはとにかく静観し続けることしか出来ない実写オバQの視点とリンクさせるためだと思います。あと窓の使い方もそれ。



正直つまんなかったです
この映画のことは早々に忘れると思います
切なすぎて言葉がなくなる。夫が死ぬシーンも美しくて、どこもかしこも美しい。でも世界は色褪せている。フルスクリーンで映さない撮り方も古さを感じて、人間の長い道のりに耽ることができる。これが1080だったら絶対違っただろうなあ。

アナログテレビを思い出す型だから、どこか懐かしく、自分も主人公と同じシーツにあるふたつの穴からこの世界を見ているようで面白い。私たちは”3人目”のCなのかもしれない。

本当にとてもよく描けている作品。なんだろう、生活とか、仕事とか、正義とか、そういう概念の前に、”存在”という死者には二度と還れない場所を思い知る。
生きるということが、死ぬということが、自分にとっても周りにとってもどういう意味なのか、めちゃくちゃよく考えてしまう。

Cを主人公にするのがまた良い。言葉が少なくて、ちょっと子供っぽかっただろうCが、自分の死後、妻を見続ける。

途中から出てくる”家”と”彼”の関係がまた良く描かれていて、本当にただぼうっと、この世界に浸かりたくなる。沈みたくなる。

最初は綺麗だったシーツが、最後に汚れているのも面白い作り方だと思った。死者は一生同じ形、という概念ももしかしたら間違えているのかもしれない。死後も成長するのかもしれないし、死後も老いていくのかもしれない。

ふわっと、何もなかったかのように終わってしまう結末に、存在の儚さ、忘れられるという現実をずしんと感じた。

何も特別なことはない。むしろ眠くなるような映画かもしれない。でもこれが人間で、これが存在という証拠で、これが皆の忘れている私たちなのかもしれない。
きっと誰かに見せたくなる。
咲

咲の感想・評価

3.6
妻を残し亡くなった夫がゴーストになり家に戻り、ずっと、見守り続ける話。

かなり静かで切ない映画。人や時間に置いてけぼりにされるゴーストの焦燥感、もどかしさ、絶望が伝わってくる。ラスト面白い。

前半眠くなるかもなので見るタイミングは選ぼう。
好みは分かれそうだが素晴らしい。

スタンダードサイズの画面、幽霊サイド寄り、そして低予算風長回し、などとくると『私はゴースト』のような感じなのかと高を括る。

しかし前半とも言えるシークエンスが終了すると趣が変わってくる。予想の斜め上を行く静かな時間のスペクタクルに息をのむ。

私たちはあまりに小さく、切なく美しい。ついつい忘れてしまうことを思い出させてくれる。

全国の地縛霊の皆さんにもどうにかして観ていただきたい。
14

14の感想・評価

4.0
とんでもなく静かで綺麗な映画でした。
最初見た瞬間つまらないだろうなと思いましたが、何故か見入ってしまった。
確実に雰囲気を楽しむ映画なんだろうなと思いますが、言葉なくとも感情が伝わりました。
私は好みの映画です。
都

都の感想・評価

3.5
新しいゴースト映画。
見守り続ける(概ね)静かなゴースト。
シーツの見た目が哀愁漂う。
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