A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーの作品情報・感想・評価

「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

ただし、要再見
黒人のボスに違和感を抱き、英語を話せない移民の親子を排斥する、レイシストの幽霊という画期的な主役のお話
舞台の転換に次ぐ転換は、もはや文明史で、同時に無情ですらあり、あの朽ち果てていく女の子の九相図のようなドライさ等、仏教的だった
メッセージ書いた紙を隙間から取り出そうとする描写は性的で、愛というよりも肉欲に近い欲望から解き放たれるラストは、解脱と呼ぶべきで、この辺りも仏教的
きた

きたの感想・評価

3.5
もっとこうウェットな感じかなと思ったらいい意味で期待を裏切られた。思ったよりスケールがでかい。おばけ、基本的に何も話さないんだけど、だからこそかえっておばけの感情が伝わる。あの目の穴の形、変わってないのに感情に合わせて怒ったり悲しんでるように見えたもんな。不思議。おばけにゃ学校も、試験も、時間感覚も、時空もなんにもない。ただひとつ、想いだけがある。
gnsp

gnspの感想・評価

4.0
すんごい綺麗に締まったなと。

贅沢な時間の使い方をしていたのがかなり印象的。そして繊細な音楽が物語のキレを研ぎ澄ましている。
「世に未練を残した者が霊となる」という昔ながらの考えに照らし合わせると、やっぱり幽霊って寂しがり屋だし、人間的だなぁと思わせてくれる。
そしてこれもまた昔ながらの、幽霊の「超常性」も兼ね備えつつ。ずーーーーっと静かなまま微睡みを誘うベッドタイムストーリーを、この超常性が一転させて大胆に展開していく。そこはかとなく考察余地を残しつつ。

確かにこの作品は4:3って感じ。
skm818

skm818の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

これタイムパラドックスどうなっとん?と思うんだけど、まあいいや。あるカップルの男の方が交通事故で死んでしまう。男は幽霊になって妻を見守る。そのうち妻は新しい男を作って出て行ってしまう。幽霊は彼女の残した壁の中の手紙を見たくて家に残る。長い時間が経ち住人が入れ替わり(時々腹を立てた幽霊が皿を飛ばす)、そのうち誰も住まなくなって家は朽ち果て取り壊されて巨大なオフィスビルが建つ。いつのまにか周囲は都会。幽霊は絶望して身を投げる。気がつくと開拓時代に戻ってて、ある一家が幌馬車でやってきて家を建てようとしてるんだけど、先住民に襲撃されて死んでしまう。また気がつくと幽霊は家の中にいて、かつての自分と彼女が入ってくるところを見てくる。彼らは歴史を繰り返し、やがて彼は死んで彼女は出て行く。それを見送るとき、幽霊はもう一人いる。一人目の幽霊は壁のメモの発掘に取り組み、とうとうそれを読むことに成功する。何が書かれていたのかは明かされないけど、それは愛の言葉だったのかもしれない。幽霊は消え去る。そこで話は終わる。そうやって繰り返しつつ、順繰りに幽霊たちは消えていくっていうことかな。最初の方音がしてたの、前の代の幽霊が立ててたんだよな。そんでもって隣の家にも幽霊がいた。彼女?はもはや諦めて家の取り壊しとともに消えちゃったけど。哲学的な話で美しいが、だから何?って話でもある。好きか嫌いかきかれたら好きと言うかな。
はる

はるの感想・評価

4.0
語りたくないようで、語りたい。でもね…、というヤツがこれ。
音楽の良さだけは特筆したいけれど。
71

71の感想・評価

-
あたりまえだけど、死ぬとそこまでの記憶や関係で止まってしまって、生きていると更新されて変化し続けていく
だから「家に残る」ことに妙な納得感があって切なかった
長回しが多い 緊張というより静かで詩的な映像
後半の時間が飛ぶようなテンポとの差が大きくて、まさに幽霊の感覚を体験したみたい
ラスト付近の展開はまだ解釈しきれず…恋愛でも創作でも、なにかを誰かと共有できたと思えることが生きる意味なのかな?
mingo

mingoの感想・評価

4.1
超傑作。2秒でTシャツ買った。
これをテレンスマリックて言っちゃうひとはまだまだ。そしてこの映画が嫌いな人とは仲良くなれそうにない。。。
インターステラーはSFだから普通にクソだけど、これは布切れ一枚で一地点から世界の果てまで時間と空間を切り裂いて鑑賞者を天まで連れて行ってくれるから最高。2人の行動をカットせず撮り続けることで、些細な所作や佇まいから心情描写を可能にし、生と死がそこに存在している一方、虚無感や嫉妬さまざまな感情を受け止めつつ、溢れんばかりの愛を長回しに込めた余韻、それだけで今日という日は1日素晴らしい。こんな映画に出会えるから映画は最高。
雨の降る日曜の夜、ミニシアターのレイトショーで見るのにピッタリな映画だった。

幽霊になってしまった男が、彼女と暮らした家を見守るお話。しかし彼女は早々に新しい男を見つけて引っ越してしまい…。

怖いような怖くないような映画。お化けが住民を驚かせるようなところもあるんだけど、シーツを被っただけのゴーストの見た目がなんだか可愛い。

彼女に執着する話かと思いきや、意外にも彼女は早めに退場。家に来た新しい家族の話や、家が無くなってビルが建てられる話、かつてこの家を建てた人の話など、家の歴史を追う内容だった。

全体的にセリフ少なめで、静かな映画なんだけど、それが心地よい雰囲気でした。特に亡くなった男の作った音楽がとても良くて、それを彼女が聴くシーンは美しい画面も相まって最高だった。

画面のフレームが角が丸い正方形に近い形だったり、あえて人物をドアの向こうの部屋から映したり、ゴーストの「視線」を意識したカメラが面白かった。1つ1つの何気ないシーンを長ーく映すのも、ゴーストが過ごす長い長い時間の流れを感じられた。

最後のメモにはなんて書いてあったんだろうな。
Pandano

Pandanoの感想・評価

4.1
次回作も期待する監督となりました。
白い布をかぶって本当に演技したのですか、ケイシー・アフレック?
A

Aの感想・評価

3.3
レイトショーだったら爆睡してしまいそうだった。幸いほぼ起きてた。ただ、眠たかったのは退屈というより心地よさが要因だと思う。
革の座席が少し擦れる音さえノイズになるほどの静寂とゆーくっりとしたテンポと長回し。内容は哲学的でやや難解。個人的には特に幽霊とCの土地への執着が飲み込めない。幼い頃の記憶にある場所で「あぁ、ここに居たんだよな」と感慨に浸る事があるように、人と土地との繋がりと無意味に自分の存在を残したいという思いには類似点があるのかなとか考えた。けど、やっぱり分からん。
ルーニー・マーラのアップが多めだったのはありがてぇです。
たまには、こういう映画もいい。
>|