自分が14歳の時こんな状況を経験したらあんな良い子に育つ自信は、全くない。
1960年代、父のジェリーは仕事がクビになり町外れで山火事の消防のため家を出る。
不満や怒りで自己制圧ができなくなった母ジャネットは、浮気に走る。
それを14歳の息子ジョー目線で、容赦なく描かれて進んでいくストーリー。
"圧倒的演技力"キャリーマリガンを拝みに初めての試写会🥺
ごく普通の幸せな家庭が、些細な歪みから始まった不幸。父の無駄なプライドと、母のどうしようもない寂しさ。
ごく普通すぎるから感情移入しやすく、ジョーの表情しか映らないシーンでもう泣く。
壊れてく家族とは裏腹に、写真館で幸せムード全開の家族、何も知らない学校の友人、知るわけ無い。そのシーンが交互にくることでまた涙が止まらなかった。
最後、幸せな家庭を思い出すようなシーンがあって安心感。"僕だけが見る写真"だからって、あんなん号泣。
周りの状況が見えなくても伝わる絶望的なムード、キャリーマリガンに限らず3人の演技力が凄い😢
なにより初監督とは思えない構成、編集、ポールダノさんが凄いです。
