オーハシ

グッド・ネイバーのオーハシのレビュー・感想・評価

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)
3.7
承認欲求と自己顕示欲の化け物と化したクソガキが、それらの欲求を満たす為の社会正義ごっこで他人を追い詰める。

現代の闇という括りでは捉えきれない、人間の根源的な欲望の捌け口に見ず知らずの他人を使うという暴挙。昔からマスコミがやってきたこうした事を個人が出来るようになった時代の膿を凝縮したような内容。

とてつもないレベルの想像力の欠如と、私怨と正義の区別がつかない馬鹿な子供の思考が上手く描かれていて、特に最初はほとんどが子供達の視点で話が進み、徐々に観察対象に気持ちが移るようにされた構成は見事。

結末は2人の主人公で対象的。恐らく、あのクズ野郎はまた承認欲求と自己顕示欲を満たすために同じことやるんだろうなぁ、と思わせる。
オーハシ

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